障害年金の更新について徹底解説

生まれ持ってのものや、事故や病気によるものなど、身体的に何らかの障害を持つことは私たちが生きていくうえでいつ起こるか分からないことです。障害によって働くことが出来ない人が生活をするために支払われるのが障害年金であり、障害者にとってこの年金が受給されるかどうかは死活問題となっています。

ここでは障害年金の更新について詳しく解説します。

障害年金がどうして更新されるのか

障害年金では実際に受給しているおよそ7割の人が数年ごとに更新することを義務付けられています。障害者として認められ、受給されている障害年金をどうして数年ごとに更新しなければいけないのでしょうか。まず受給者の障害というのはさまざまです。

中には生きている間はずっとその障害が残るというような人も居ますが、大部分の障害年金を受給している人に関しては、何らかのきっかけによって症状が改善することも考えられます。特に近年増加傾向にある精神的な疾患によって障害年金を受給している人に関しては、身体的には健康なため心のケアがしっかりおこなわれた場合、通常の人と同程度にまで回復し、再び社会復帰することもあります。

そのような状態の人は障害年金を受け取る必要はありません。そして障害年金には等級が設けられており、等級に応じて受給される金額も異なります。社会復帰をするまではいかなくとも障害が改善されれば適宜等級を下げる必要もありますし、逆に悪化した場合は受給額を増やす必要があります。

数年ごとに受給者の現状を把握し、障害年金を現状維持するか、等級を変更するか、廃止するかを決定するために障害年金の更新は行われているのです。

障害年金の更新日を知る

障害年金の更新するためには、何よりも自分の障害年金の更新日がいつなのかを把握しておく必要があります。はじめて障害年金の更新をする人は障害年金の支給が開始されたと同時に手渡される年金証書を確認してください。

年金証書の右下に次回の更新日が記載されている欄があるので、記載された日時に従って更新するようにしましょう。2回目以降の場合、更新日が近くなると「次回の診断書の提出について(お知らせ)」というはがきが届きます。

そのはがきに次回更新日が記載されているのでそれに従って更新しましょう。

診断書が届いたらすぐに診断書を作成してもらいましょう

障害年金更新の期日が近づいてきたら「障害状態確認届」という診断書が届きます。障害年金の更新にはこの診断書が必要となります。診断書というのは作成を依頼してその日のうちに作成してもらえるようなものではありません。

また、こちらの納得のいくような診断書が作成してもらえなかった場合は訂正をしてもらう必要がでてきます。そういった診断書が作成されるまでの日時を考えると、診断書が届いたらすぐに担当医に診断書の作成を依頼するのが望ましいと言えるでしょう。

正しい診断書を作成してもらうために

いきなり医師と対面すると、いつも診てもらっている相手であってもなかなか自分の症状を全て伝えるのは難しかったりします。ですから診断書を作成してもらう前に自分の症状をもれなく医師に伝えるよう、事前にメモを作成することは正しい診断書を作成してもらうためにおこなっておきたいことの1つです。

どういった内容を記載すればいいかというと、現在の日常生活の状況や仕事上での制限や支援などです。日常生活の状況においては、特に現在障害によって1人で出来ない事や、困っていることを詳しく記載するようにしてください。

障害年金の等級は現在受給者が障害によって日常生活にどの程度支障をきたしているかによって決定されるためです。仕事に関しては、現在会社で障害によってどのような仕事を制限されているかや、仕事をする際に会社からどのような支援を受けいるかを記載しましょう。

また身体の機能的な制限だけではなく、事故以来体調を崩しやすくなったなど、仕事をするうえで健康面や精神面での変化が見られた場合でもしっかり記載するようにしてください。

働いている人は障害が仕事に影響していることをしっかりと記載しておかなければ一般の人と同じように仕事をしていると判断され、場合によっては障害年金自体を打ち切られることもあります。医師を信頼している患者さんも多いでしょうから、診断書を書いてもらうとそのまま提出する人も多く見られますが、医師も人間なので書き間違いがあったり、こちらが伝えた内容が間違って理解されているというケースも無いとは言い切れません。

ですから医師から診断書を受け取ったらできればその場で内容を全て確認するようにしましょう。その場で確認しておけば記載に誤りがあった場合、すぐに修正してもらえます。

結果が出るのはおよそ3か月後

更新の結果は診断書を提出した月の3か月後に文書か葉書によって通知されます。診断書を提出してから結果が通知されるまでの3か月間は更新前の需給金額が保証されています。障害年金の更新の結果が反映されるのは通知のハガキが届いた翌月からとなります。

等級が変わらなかった人の場合は次回の更新日が記載された葉書が届きます。この葉書は大切に保管しましょう。更新によって等級が上がった人は次回の更新日を知らせる葉書と共に支給額変更通知書という葉書が届きます。

この葉書には変更となった支給額の金額が記載されており、更新した翌月から記載されている金額の支給に変更となります。

等級が軽くなった、もしくは支給停止となった場合

等級が軽くなれば当然支給額は減りますし、支給停止となれば翌月から障害年金は一切支給されません。自分で納得できるのであればよいですが、他人の判断なので納得が出来ないという人も中にはいるでしょう、特に支給停止になると今後の生活が激変することとなります。

審査結果に不満がある場合は再度審査をしてもらうように審査請求をすることができます。もし審査請求が認められ、再審査によって支給することが妥当だと判断された場合は支給停止は無かったこととなり、従来通り障害年金が支給されます。

ただし更新の際に診断を担当している側も何の理由もなしに受給を停止したり等級を軽くしているというわけではありません。審査結果を覆すためには現在の審査が妥当ではないという確たる証拠を提示し、審査する側を納得させる必要があります。

審査を公正に受けるためには、何よりも診断書がしっかりしたものでなければいけません。診断書を作成するための前準備と完成後の確認は怠らないようにしましょう。